『世界の神の恩寵を忘れた、愚か者どもが』 光すら届かぬ深い闇の奥底で、それは呪詛を吐き、身じろぎした。『争いは宿命。滅びは必然の理ことわり。時は来たれり。思い出せ、生命は誰に創られたかを』 気の遠くなるような時間を経て、少しずつ、その存在と意思を大きくしていったそれは、少しずつ、少しずつ、光ある場所へ向けて、這い出してゆく。『思い出せ。そして、滅びゆけ』 憎悪と邪悪に満ちたどす黒い思いを渦巻かせながら、それはひとり、嗤い続けた。