全年全月21日の投稿[21件]
2026年6月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
2026年3月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
#雪が解けて春になる ゼファーとヒオウの漫画を、また描いていました。
1日ゆっくり休むはずが、1日中ずっと描いていました 眼精疲労すごいですおろか! でも楽しかった!
丁度上巻と下巻のあいだくらいの時間軸です。
性別未分化で、ここまでヒオウを骨抜きにしているゼファーは恐ろしい子だと思います。
畳む
#アルファズル戦記
1日ゆっくり休むはずが、1日中ずっと描いていました 眼精疲労すごいですおろか! でも楽しかった!
丁度上巻と下巻のあいだくらいの時間軸です。
性別未分化で、ここまでヒオウを骨抜きにしているゼファーは恐ろしい子だと思います。
畳む#アルファズル戦記
2026年2月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
カレー沢薫先生の『猫も食わない人生相談』が面白い。
いや、面白いって言ったら茶化してるみたいで申し訳ないんですけど、本人も「相談する場所を間違えている」とか言いながら、ちゃんと答えてらっしゃるんですよ。
今回の「一人では何もできないからもっとしっかりしたい」についても、できないことを無理するんじゃなくてできることを見つけるんだ、って、私が最近よく言われていることを真面目に返しているから、はたから見えるほどふざけてないんですよね、この方。
銀魂の空知先生も、読者からの質問に、ふざけた言い回しに鋭い切り口で答えたりしてるから、やっぱりプロは人生経験積んでるのか……ってなりますね。
いや、面白いって言ったら茶化してるみたいで申し訳ないんですけど、本人も「相談する場所を間違えている」とか言いながら、ちゃんと答えてらっしゃるんですよ。
今回の「一人では何もできないからもっとしっかりしたい」についても、できないことを無理するんじゃなくてできることを見つけるんだ、って、私が最近よく言われていることを真面目に返しているから、はたから見えるほどふざけてないんですよね、この方。
銀魂の空知先生も、読者からの質問に、ふざけた言い回しに鋭い切り口で答えたりしてるから、やっぱりプロは人生経験積んでるのか……ってなりますね。
2026年1月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
やっ と!!
告知できるところまで来ました。
くるみ舎こはく文庫様より、2/13に新作が出ます!
今回も本当に沢山のかたがたにご尽力いただき、配信の運びとなりました。
今、なんだか気が抜けたらしく、上手く言語化ができないのですが、TLを三作書いてきて、色々と学ばせていただいています。
どんなになっても、自分は創作を手離してはいけないな……と思い知るここ最近です。
告知できるところまで来ました。
くるみ舎こはく文庫様より、2/13に新作が出ます!
今回も本当に沢山のかたがたにご尽力いただき、配信の運びとなりました。
今、なんだか気が抜けたらしく、上手く言語化ができないのですが、TLを三作書いてきて、色々と学ばせていただいています。
どんなになっても、自分は創作を手離してはいけないな……と思い知るここ最近です。
2025年12月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
#創作 TALK2025_26
今年もやってまいりました、この季節が!
えっ!? こないだ2024年のまとめを書いたばかりじゃない? はやない???
そんな困惑もよそに、2025年の創作活動について、書き留めていきたいと思います。
まずはじめに言いたい大きなことは、『アルファズル戦記』リメイクが完結したことです。
『プロジェクトX』と銘打ち10年前後かけて、青春時代の私の未練を、今年の文学フリマ大阪にて最終巻を出して走りきりました。
未練というか、後悔というか、原典ではエステルとクレテスが共に逝く結末だったので、
「今の私ならそうはしない」
と考えて、決断して、どんなにご都合主義と言われようとも、初代主人公たちも救われるハッピーエンドを目指して駆け抜けました。
異聞録から数えたら、足掛け6年の物理本発行でした。
四半世紀前では筆力が足りなくて書けなかった、そもそものアルファズル世界の成り立ちを説明したことで、やりきった感に満ちていました。私は突然SF要素がぶっ込まれるファンタジーが大好きです、はい。
そんなこんなで『アルファズル戦記』を終わらせて、ライフワークが終わった、後の創作は余生だ、と思っていたのですが、なんか……なんか……気づいたら、『雪が解けて春になる』という、同じ世界の別の大陸の物語を書いておりました。
こちらは狭義の『アルファズル戦記』である、西の大陸のエステル、イリス編よりはるか昔、広義の『アルファズル戦記』北の大陸の話になります。
既に上巻は発行され、下巻の初稿は書き上がり推敲段階に入っています。ので、西ほど時間がかからず、来年の春から夏には完結します。
ここまで来たら、途中まで発表している東と、ほとんど手をつけていない南の物語も書くべきだよな、と新しいライフワークができました。なんてこった!
イベント参加としては、いつも情報収集が足りなくて参加し損ねるのですが、ある程度は出たかな~(当社比)と思っています。
1年ぶりに前述の通り文学フリマ大阪に遠征もしましたが、万博とだだかぶりで、恐ろしい人出でした!
開催場所も、若い頃から噂には聞いていたインテックス大阪に初めて降り立ち、
「遂にここまで来てしまった……!」
と目を輝かせておりました。
また来年も行けたらいいな~と思いつつ、それは来年の私の状況がどうなっているか次第です。
また、今年は商業作品を1作出させていただきました。TLなので、この企画のレギュレーション上、大々的には言えませんが、私の別名で検索すると出てくると思いますので、ご興味を持たれた紳士淑女の皆様、よろしくお願いいたします。
あとこれだ! サイト24周年!!
何故25年の節目じゃなくて半端なの? ということにつきましては、542の記事にまとめておりますので、ここでは割愛しますね。
そうだ! アクセサリ作りも始めました!
Cinq Sixさんのワックスでアクセサリを作る教室に通って、幾つか作品を完成させました。
たつみ村キャラのイメージで作っているものが多いので、今後はこの方向性で行こうと思います。先日のミネショで、アルファズル北の大陸編のイメージの石を幾つか買ったので、これで作れたらいいな~と思います。
アルファズル西の話を終わらせた時に、もう創作意欲が涸れるんじゃないかと思っていたのですが、まだ番外編も書きたいし、ほかにも色々書きたいし、お絵描きもしたいし、本当に私はかくことで生きているんだなあと思います。
まだ来年以降も元気にたつみ村のヘキをブン回していたいと思いますので、今後とも何卒よろしくお願いいたします。畳む
今年もやってまいりました、この季節が!
えっ!? こないだ2024年のまとめを書いたばかりじゃない? はやない???
そんな困惑もよそに、2025年の創作活動について、書き留めていきたいと思います。
まずはじめに言いたい大きなことは、『アルファズル戦記』リメイクが完結したことです。
『プロジェクトX』と銘打ち10年前後かけて、青春時代の私の未練を、今年の文学フリマ大阪にて最終巻を出して走りきりました。
未練というか、後悔というか、原典ではエステルとクレテスが共に逝く結末だったので、
「今の私ならそうはしない」
と考えて、決断して、どんなにご都合主義と言われようとも、初代主人公たちも救われるハッピーエンドを目指して駆け抜けました。
異聞録から数えたら、足掛け6年の物理本発行でした。
四半世紀前では筆力が足りなくて書けなかった、そもそものアルファズル世界の成り立ちを説明したことで、やりきった感に満ちていました。私は突然SF要素がぶっ込まれるファンタジーが大好きです、はい。
そんなこんなで『アルファズル戦記』を終わらせて、ライフワークが終わった、後の創作は余生だ、と思っていたのですが、なんか……なんか……気づいたら、『雪が解けて春になる』という、同じ世界の別の大陸の物語を書いておりました。
こちらは狭義の『アルファズル戦記』である、西の大陸のエステル、イリス編よりはるか昔、広義の『アルファズル戦記』北の大陸の話になります。
既に上巻は発行され、下巻の初稿は書き上がり推敲段階に入っています。ので、西ほど時間がかからず、来年の春から夏には完結します。
ここまで来たら、途中まで発表している東と、ほとんど手をつけていない南の物語も書くべきだよな、と新しいライフワークができました。なんてこった!
イベント参加としては、いつも情報収集が足りなくて参加し損ねるのですが、ある程度は出たかな~(当社比)と思っています。
1年ぶりに前述の通り文学フリマ大阪に遠征もしましたが、万博とだだかぶりで、恐ろしい人出でした!
開催場所も、若い頃から噂には聞いていたインテックス大阪に初めて降り立ち、
「遂にここまで来てしまった……!」
と目を輝かせておりました。
また来年も行けたらいいな~と思いつつ、それは来年の私の状況がどうなっているか次第です。
また、今年は商業作品を1作出させていただきました。TLなので、この企画のレギュレーション上、大々的には言えませんが、私の別名で検索すると出てくると思いますので、ご興味を持たれた紳士淑女の皆様、よろしくお願いいたします。
あとこれだ! サイト24周年!!
何故25年の節目じゃなくて半端なの? ということにつきましては、542の記事にまとめておりますので、ここでは割愛しますね。
そうだ! アクセサリ作りも始めました!
Cinq Sixさんのワックスでアクセサリを作る教室に通って、幾つか作品を完成させました。
たつみ村キャラのイメージで作っているものが多いので、今後はこの方向性で行こうと思います。先日のミネショで、アルファズル北の大陸編のイメージの石を幾つか買ったので、これで作れたらいいな~と思います。
アルファズル西の話を終わらせた時に、もう創作意欲が涸れるんじゃないかと思っていたのですが、まだ番外編も書きたいし、ほかにも色々書きたいし、お絵描きもしたいし、本当に私はかくことで生きているんだなあと思います。
まだ来年以降も元気にたつみ村のヘキをブン回していたいと思いますので、今後とも何卒よろしくお願いいたします。畳む
2025年11月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
4日連続予定が入っていて、空いてる時間はゲームか原稿をしていたか、ようつべを見ていた(これが一番時間の浪費)ので、なんか色々忘れてるんですよね……。
雪春は最終決戦入るので、今月中に一旦ラストまで貫通するといいな~!
雪春は最終決戦入るので、今月中に一旦ラストまで貫通するといいな~!
2025年9月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
スクエニ公式の、藤原カムイ先生と梶くんの対談を見てました。
懐かしいな~ロト紋! 創刊号から完結までリアタイした世代です。
紋継ぐは脱落してしまったんだけど、今の状態なら読める気がするーって34巻!? 電子書籍でもいくら飛ぶやら……。
でもなんかチラッと入ってきた情報で、ロト紋のカップル乱立のエンディングで主人公なのにあぶれてたアルスが、ティーエとくっついたとか見て、ハ!? と五度見くらいしました。
ま、まあそうね……ティーエ、アルスが子供の頃からアルスのこと大好きだったもんね……しかしびっくりした~。
梶くんが紋継ぐの竜王を、親戚のおじさんみたいに勇者達を鍛えているみたいなこと言ったので、声出して笑いました。竜王……親戚のおじさんポジだったのか1のあれも……w
ロト紋は私の青春なので、今落ち着いて話を聞くと、色々感慨深いですね~。畳む
懐かしいな~ロト紋! 創刊号から完結までリアタイした世代です。
紋継ぐは脱落してしまったんだけど、今の状態なら読める気がするーって34巻!? 電子書籍でもいくら飛ぶやら……。
でもなんかチラッと入ってきた情報で、ロト紋のカップル乱立のエンディングで主人公なのにあぶれてたアルスが、ティーエとくっついたとか見て、ハ!? と五度見くらいしました。
ま、まあそうね……ティーエ、アルスが子供の頃からアルスのこと大好きだったもんね……しかしびっくりした~。
梶くんが紋継ぐの竜王を、親戚のおじさんみたいに勇者達を鍛えているみたいなこと言ったので、声出して笑いました。竜王……親戚のおじさんポジだったのか1のあれも……w
ロト紋は私の青春なので、今落ち着いて話を聞くと、色々感慨深いですね~。畳む
極力ちゃんと朝ごはん昼ごはんを、生野菜や果物込みで食べるようになったからか、整体へ行ったからか、鼻を広げるテープで快眠したからか、単純に心身が元気な周期なのか。
なんもわからないけど、なんかやたらすっきりして身体が軽いです。
って言ったような気がするなーと思ったら、やっぱり昨日言ってるw
いや、食事を用意するためにお湯を沸かすのすら億劫だったので、本当に何か体内で変化があったとしか思えないんですよね。
なんもわからないけど、なんかやたらすっきりして身体が軽いです。
って言ったような気がするなーと思ったら、やっぱり昨日言ってるw
いや、食事を用意するためにお湯を沸かすのすら億劫だったので、本当に何か体内で変化があったとしか思えないんですよね。
2025年7月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
今週のケントゥリア
魔女が当面味方(?)なのは助かったけど、将来ディアナの「夜の神」覚醒を巡って、ユリアンは絶対許さなくなるんだろうな~と、先が見える……Oh……。
ルカが血を止めるのに魔女の炎で傷口を焼くのが、傭兵として死線をくぐってきたゆえの咄嗟の判断ってかんじで、かっこよさと怖さと、彼の人生の哀しさがありますね。
そしてやっぱりユリアンがリスポーンする度に、あの海辺で、消える人とお話しするんだ……泣くがな……!
とやっと今回の戦闘は終わりだと思ってたらまだほんと一難去ってまた一難だよ! 忘れてたよここ!!
本当に緩急上手いですね暗森先生。
あとユリアンのリスポーン時の皆の反応がわりと淡白なの、不謹慎だけど笑っちゃった。皆もっとびっくりするのかと思ったけど、「あっ本当に再生した」ってかんじだったのわらう。畳む
魔女が当面味方(?)なのは助かったけど、将来ディアナの「夜の神」覚醒を巡って、ユリアンは絶対許さなくなるんだろうな~と、先が見える……Oh……。
ルカが血を止めるのに魔女の炎で傷口を焼くのが、傭兵として死線をくぐってきたゆえの咄嗟の判断ってかんじで、かっこよさと怖さと、彼の人生の哀しさがありますね。
そしてやっぱりユリアンがリスポーンする度に、あの海辺で、消える人とお話しするんだ……泣くがな……!
とやっと今回の戦闘は終わりだと思ってたらまだほんと一難去ってまた一難だよ! 忘れてたよここ!!
本当に緩急上手いですね暗森先生。
あとユリアンのリスポーン時の皆の反応がわりと淡白なの、不謹慎だけど笑っちゃった。皆もっとびっくりするのかと思ったけど、「あっ本当に再生した」ってかんじだったのわらう。畳む
2025年5月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
初期設定に全く無かったことが飛び出してきました。書いている間に色んなことがポップしてくる、キャラが生きている証拠です。
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06/11-共鳴
「源家を旗頭に立てて、ジャオウ太守を守った忠義を見せる。ホクナの民は共鳴するさ」
『ま、待て待て待て待ておめえ!』
完全に動揺した時雨が、ジャオウ語で、エクセルに、つかみかかる。
『俺は「星の忍」だ! ホクナは関係ねえ!』
「お前の意思なんて、戦の前には尊重されないんだよ」
隻眼が、冷たく、時雨を見下ろす。
「『元老院』にも仕返ししたいんだろ? なら、腹をくくれ。ジャオウとホクナの救い主になれ」
「ふうん」
商人の女性が、面白そうに、笑いをもらす。
「楽しそうな賭けじゃあないか。本来、確定しない勝ちには乗らないが、見届けてやってもいいさ」
06/12-飽和
馬車の車輪ががらごろと回る。
商人の女、アナベラが手配した隊商は、飽和しそうな武器を積んで、ジャオウへの道をひた走っていた。
隣の席ではソフィアが膝を抱えてうとうと居眠りしている。向かいでは、エクセルが腕組みして隻眼を閉じていた。
「なあ」
ソフィアを起こさない程度の声量で、エクセルに呼びかける。
「お前、何でそんなにホクナに詳しいんだ」
俺すら知らなかったんだ。『源時雨』は、恭司様が与えてくれた名前だと思ってた。
「まあ、行けばわかる」
エクセルは端的に答えて、また黙り込む。
恭司様。あなたは俺を、利用できると思ったから育てたんですか?
06/13-鶴首
ホクナの民は、ジャオウを恨んでいる。実際、何度も小規模な反乱を、忍の一人として鎮圧に参加したことは何度かある。
そんな連中が、俺の存在を、ホクナ復興の旗頭と見て鶴首して待っているのか? 本当に?
思考の迷路にはまりかけた時、馬車ががくんと止まって、「ひゃっ」とソフィアが椅子から転げ落ちそうになったのを支える。
「どうした!?」
エクセルが幌を上げて怒鳴ると、御者席のアナベラが蒼白な顔をしていた。
「破獣(ビースト)だ!」
聞き慣れない単語に眉をひそめる俺とは対照的に、ソフィアとエクセルは顔色を変えた。
ということは、ラグナール関係か。
06/14-酷暑
前を行く馬車から悲鳴があがった。咄嗟に『星辰』を手に取り、エクセルと共に馬車を飛び出す。
そして目にしたものを前に、驚きで固まった。
人よりふた回りも大きい巨体。接近しなくても酷暑のように押し寄せる熱を発する、蒸気に包まれている。それが鋭い牙と爪を持って、馬車の馬と御者を貪っている。
いくら戦に関わっているからって、残酷な場面に鈍麻している訳じゃあない。さすがに吐き気を覚える。
「気をつけろよ」
エクセルが針を構えながら距離をはかる。
「奴らには、言葉も慈悲も、期待できない」
破獣の、瞳の無い眼球がぎょろりとこちらを向いた。
06/15-蜃気楼
破獣から立ちのぼる蒸気が、蜃気楼を作り出しているかのようだ。一匹のはずなのに、複数体に見える。
『幻惑術を使うてくる奴には、理性で対抗すんだよ』
姉と慕った亡きひとの声が、頭の中で蘇る。
目を瞑って、視界を遮る。そうすれば、熱の出所がわかる。
『星辰』を振り下ろす。
破獣の本体の腕が飛んで、咆哮が響き渡る。
「へえ、やるな」
エクセルが愉快そうに笑って、数本の針を投げる。細長い針が、破獣の目に、胸に、深々と刺さって、更なる悲鳴が巻き起こる。
俺は更に一歩踏み込んで、『星辰』を、首に叩き込む。青竜刀は、滑らかに化物の首を叩き落とした。
06/16-喧騒
「すごいじゃん、あんたら!」
アナベラが全力で拍手する。
「兵士十人でさえ勝てるかっていう破獣をこんなに簡単に倒しちまうなんて、本当に、ジャオウに勝ち目があるんじゃないの!?」
「忍は熊や虎を相手にすることもあったからな」
『星辰』を納めながら応えるが、エクセルと、ソフィアは、浮かない顔をしている。
何か変なことを言ったか不安になり始めた頃、前方から喧騒が近づいてきた。
「なんやなんや! おら達の領域で暴れちょお奴らは!?」
聞き覚えのある訛り。これは、ホクナの。
気づいた時、男達を率いて先頭に立つ小柄な老人が、
「秋霖様!」
と銅鑼声をあげた。
06/17-灼熱
「誰って?」
アナベラが不審そうに、老人の視線の先を向く。つられて首を動かせば、エクセルが、凄まじく不本意そうに顔をしかめていた。
「劾、お前なあ……」
「なんやなんや、悪いこたありますかい秋霖様! おら達ホクナの希望、源家の跡継ぎ様を慕って、何が悪い!? なあ、おまいら!」
老人が後ろの連中を振り返ると、男達は灼熱のごとく歓声あげて拳を突き上げる。ああ、聞くまでも無く全部説明ありがとうってとこだな。
だが、なんだって?
エクセルが、源家の跡継ぎ?
顎に手を当てると。
「俺よかよっぽど向いてる奴を連れてきた」
エクセルが、俺を指差した。
06/18-星霜
男達が一斉に俺を見る。戸惑い顔。驚き顔。ありとあらゆる表情が向けられる。
「時雨……様?」
劾と呼ばれた老人の口から、俺の名前が零れ落ちる。
「な?」エクセルが肩をすくめた。「側室の子より、正室の子の方が、ホクナ復興にはおあつらえ向きだろ?」
それで理解できないほど、俺は馬鹿じゃあない。視線を泳がせると、ソフィアと目が合った。
ああ。俺はあんたを守るつもりだったのに、俺の事情に巻き込んでばかりだ。
「時雨様ぁ!!」
俺の心情に構わず、劾がしがみついてくる。
「あんた様がジャオウの奔放野郎にさらわれて幾星霜! お帰りを待ってたんですわ!!」
06/19-雲散
「時雨様! あんた様がおられたら、おら達の恨みは雲散霧消しますわ!」
劾はおいおい泣きながら俺にしがみつく。だが、そんな単純な話じゃないのは、わかってる。
「俺は、ジャオウの『星の忍』だ。あんた達ホクナの生き残りを斬り捨てた事もある」
たちまち、しん、と連中が黙り込む。拳を握り締めて、先を続ける。
「同志の仇に、そう簡単に命を預けられるのか?」
俺は細を恭司様の仇だと信じ込んだ。その結果、大事な人達をふたりも失った。
今更ホクナの旗頭になったとて、また屍の山を築くだけじゃあないのか?
「時雨は、そんな人じゃ、ない!」
高い声が、沈黙を破った。
06/20-固執
ソフィアは、碧眼を鋭く細めて、ホクナの民に呼び掛けた。
「わたし、時雨のこと、そんなに長く、見てない。でも、責任感、強すぎて。あなた達の為に、あなた達を、突き放そうと、してる」
劾が目を瞠り、ホクナの連中がざわつく。
「そりゃ……時雨様のおかん様も、口はきっついけど、おら達のことを考えてくだすってた」
「時雨様、奥方様にそっくりやんけ。顔は秋霖様と同じでおとん様似やけど」
知りもしない両親の話まで出されて、頑なに固執してる場合じゃあないのを悟る。
「あんたらは」
連中に問いかける。
「俺が『ホクナの為に死んでくれ』って言ったら、従うのか?」畳む
#アルファズル戦記
#この大地の上で