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七月のなまけもの
七月のなまけもの

2026年6月の投稿2件]

2026年6月9日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

#語彙トレ2026 『この大地の上で』05/21~05/31まとめです。

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前日の内容すら覚えてないから、矛盾が生じているところが多々ありますね!!
長編に直す時に全部辻褄合わせます!!

05/21-夕凪
 雨が、小降りになって。あかい、太陽が、雲間から顔を見せる。
「やんだな」
 夕凪みたいに静まり返った空を、時雨が見上げる。
「アルマ……あのガキも迎えにいってやらないといけないか。あまり気は進まないけど、引き受けたもんは最後までやるのが、ジャオウの忍だ」
「そういうとこ、真面目、なんだよねえ、時雨」
「あんたがけしかけたんだぞ」
「まあ、まあ、ごめんって」
 笑い合いながら。空から、前に視線を向けて。
 手が、自然に、離れて。
 わたしたちは、歩き出す。
 雨が過ぎれば、手を離す。わたしたちは、そういう仲。
 時雨も、使命が終われば、さよなら、なんだ。

05/22-可憐
 武術大会受付で、エクセルは、律儀に待っててくれた。アルマも、いっしょ。独りにできなかった、んだろうなあ。そういうお人好しなとこ、時雨に、似てる。
 そう、思ったとこで、ふと、時雨と、エクセルを、見比べる。
 似て、ない?
 所作とか、性格だけじゃなくて、顔とか。
「おんや、こんな可憐な姉ちゃんが、こんなむさいところにご用事かい?」
 思考を、断ち切るように。明らかに酔った声と、くさい息が吹きかかる。
「金が欲しいなら、このホロウに賭けな! 分け前はたっぷりやるよ! 俺様の言うことを聞くならな!」
 うわ、このひとが『転生のホロウ』なんだ。
 さいあく。

05/23-不穏
「おい、おっさん」
 ホロウと、わたしの、間に。時雨が、割って入る。
「ひとの連れに言い寄るの、やめてくれないか」
「あーん? なんだ、ガキが」
 ホロウが、太い眉、跳ね上げて。時雨と、睨み合う。あ、なんか、不穏な雰囲気。
「まあまあ、落ち着けよ。ふたりとも」
 一触即発のところに、エクセルが、にこにこ笑いながら、声をかける。
「それこそ、武術大会で決着つけりゃ、いい話だろ」
 ホロウが、なんか、青い顔した。
「お前ら、その顔、覚えとくぞ」
 舌打ちしながら、立ち去る。
 時雨が、苦い顔して、エクセルを、もとい、その手に隠し持った、針を見た。

05/24-虚ろ
「あんた、抜け目が無いというか、物騒だな」
 時雨が、呆れて、エクセルに向けて、肩をすくめてみせる。
「『転生の』とか言いながら『虚ろ(ホロウ)』なんて、黒歴史みたいな名前のやつに、ろくなのはいないだろうからな」
 エクセルは、にっと、笑い返して、マントの下に針をしまう。あのマント、すんごい数の、針、入ってるんだよねえ。エクセルの武器、針だから。
『剣は持てない』って、言ってたっけ。
 そのエクセルが、不意に、時雨の肩を抱いて、なんか、耳打ちする。
『お節介かおめえは!?』
 時雨が、顔を真っ赤にして、ジャオウ語で叫ぶ。
 なに、してんの。あのふたり?

05/25-葛藤
「じゃあな、ソフィア。また試合の時に」
 時雨から離れたエクセルが、ひらひら、手を振って、立ち去る。
 時雨は、といえば、なんか、葛藤してるみたいに、あたま抱えてる。
 ……と思ったら。
『言われるまでもねえんだよ』
 開き直って、顔、上げた。
「とりあえず、しばらくサーリアに滞在するなら、宿を取らないとな。夜が更けて部屋が埋まる前に行こう」
「あ、じゃあ、うち来いよ!」
 それまで、おとなしくしてた、アルマが、挙手する。
「何もないけど」
「言葉のまんまだろ」
 その頭を、時雨が、こつんと小突いた。
「ガキが大人に気を遣うな」

05/26-夏木立
「本当に、こっちが家なのか?」
「そうだよ!」
 夏木立の中に消えてゆくようにしか見えない、家なんて無さそうな景色に、微かな不安を覚える。それでも、アルマは、怖いものなんて何も無いとばかりに、胸を張るのだ。
「じゃあな、時雨兄ちゃん、ソフィア姉ちゃん! 明日、会場で!」
 元気に手を振り、アルマは走り去る。そこに一瞬、黒い影が重なったような気がして、目をこする。
 アルマの背中は遠ざかってゆくばかりだった。
 おかしい。俺に魔法の才能なんて無いのに、何を見たんだ?
「アルマに、ごはん、持たせてあげれば、よかったかなあ」
 ソフィアには、見えなかったのか?

05/27-閉門
 サーリア閉門の時間が過ぎた。これから先は、人の出入りの無い、閉じた都市内での享楽の時間だ。
 だが、誰かの人生がかかっている試合の前に、酒なんか浴びてる場合じゃない。そもそも、酒は最悪の思い出を呼び起こす。
『元老院』に叩き起こされていった時には、もう棺桶の中だった、恭司様。姿を消した細が下手人だと吹き込まれて、冷静な判断ができなくなっていた俺は、真に受けた。
 細がそんなことをする理由なんて、ひとっつも無かったのに。俺は幼稚だった。
 寝台に腰かけたまま、両手で顔を覆うと、客室の扉を叩く音がした。
「ソフィア?」
 一応訊ねるが、足音が違うな、これ。

05/28-揺藍
「兄ちゃん、おれだよ」
 アルマの声がした。
「なあ、開けてよ。妹が泣き止まなくてさ。こっちで寝かせてよ」
 揺藍の中の赤子が泣き声を立てる様子が脳裏に浮かぶ。眉間を押さえて、ゆっくりと立ち上がり、扉の鍵を開けて。

 扉が開いた瞬間、青竜刀『星辰』を振り抜いた。

 暗がりで、誰のものかわからない首が飛びながら、「はっはは!」と、野太い男の声で笑った。
「『転生』に騙されなかったのは、おまえが初めてだぜ、小僧!」
「アルマをどうした」
 廊下の暗さに目が慣れてくる。細い少女はいなくて、巨体が、離れた頭を再びくっつける。
 ああ、嫌な予感が当たりそうだ。

05/29-耽美
『やっぱり、そういうことかよ』
 思わずジャオウ語で毒づく。
『転生のホロウ』の姿はひとつではない。そして、その姿を手に入れる方法とは。
「聡い子は寿命が縮むよお?」
 アルマの姿がぐにゃりと歪み、耽美的な女の姿を取って、しなを作る。
「坊やも『もらっちゃおう』かなあ? けっこう良い男だし。強そうだし」
「ここでやり合うんじゃねえよ」
 隣の部屋にはソフィアがいる。ホロウの射程範囲にいれば、巻き込む。
「あのお嬢さんの心配をしてるのかい?」
 ホロウが、くつくつ笑う。
 ああ、俺の嫌な予感はことごとく当たるんだ。
 顔をしかめた時、隣の部屋の扉が開いた。

05/30-遮断
 最悪の事態を想定して、身を固くする俺の耳に、ソフィアじゃない声が飛び込んできた。
「ったく。ひとを便利屋みたいに使うんじゃねえよ」
「でも、時雨を助けるのに、頼りになるの、ほかに思いつかなかったから」
「それでこいつの嫉妬買ってたら、いい迷惑なんだよ」
 隻眼の男が、ホロウに針を向けている。その背後に、見慣れた水色の髪が揺れている。
 は?
 あいつに、頼った?
 俺を助けるために?
 信頼が遮断された気分だ。
「俺、そんなに信用ならないか?」
「ちがう! そんなこと、ない! 本当に心配だっただけ!」
 ソフィアはすんごい勢いで、両手と首を横に振った。

05/31-鏡像
 俺でもソフィアの部屋には入らないのに。エクセル、あの男、どこから登場するんだよ!?
 とはいえ、今はふたりを責めてる場合じゃあない。これ以上被害者が出ないように、『「転生」のホロウ』をここで仕留めないといけない。
「いい兄さんが増えたねえ」
 妖艶な女の姿でしなを作り、ホロウが笑う。あの酒臭いオヤジの姿は、仮だったのか、それともこの姿がお気に入りなのか。
「おや。よく見りゃ兄さん達、顔がそっくりじゃあないか。鏡像みたいだねえ」
 ぎょっとして、エクセルの方を向く。相手はこっちを見ず、即座にホロウに向けて短剣並みの針を投げた。
「まんまと乗るな、馬鹿が!」畳む


#アルファズル戦記
#この大地の上で

創作,小説

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今週のケントゥリア

久々に、ユリアンの数の暴力見た気がするな……。逆鱗に触れた+百人分の意思強すぎる。
弱点を看破されたラクリマちゃんを、ルカ達の援護に回して、ユリアン一人で戦おうとするし、もうユリアンは覚悟ガンギマリなんですよね。
そしてユリアンに抱きついちゃうラクリマちゃんが健気!! ここまで泥人形の意志外の行動だとは思いたくない……へーレムの意図から外れ始めていると信じたい!!

それにしても、ルミルが思った以上に危険思想の国でびっくりした。ただの辺境じゃなかった……。畳む

日記,ひとりごと2026年,マンガ